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エロマンガ先生 感想「メタ俺妹としてのエロマンガ先生」

 俺妹の作者の新作がとうとう発売された。期待していたものそのままを出してきた、という感じだった。以下ネタバレあり

 

 

 この作品の本質はあくまで俺妹をメタっていることだと思う。キャラクターは俺妹の声優で再生されてしまうほどに通っている。もちろんこれは故意にやったことだ。では、似たような主人公、ヒロインを出してまで何を書きたかったのか。

 俺妹では、最終的に血がつながっていながらも恋愛関係になることを選択した。一方、エロマンガ先生の主人公と妹は血の繋がっていない義理の兄妹ながら、兄の告白に対して、妹の紗霧は「好きな人がいるから」と遠回しに否定したのだ。妹の好きな人はもちろん兄である。そのことを主人公の正宗は理解したうえで、なおかつ妹がそのまま兄妹関係を望んでいると読み取り、あくまで鈍感なふりをしたのだ。

 このことは非常にはがないと似た構図になっていると感じる。今のままの関係を続けるためには鈍感であり続けなければならないのだ。そうしないと、すべてが変化してしまう。

 と、まじめな話はさておき、ヒロインかわいい。会話がテンポよく進み、今回もヒロインがうまく練られているなと感じる。ぜひとも次巻ではめぐみの出番を増やしてほしい。