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ソードアート・オンライン プログレッシブ<SAOP> 2巻 感想「キリトの心情変化」

 今回は3層だけの話。いったいSAOが完結するのは何年後になるのだろうか。

 以下ネタバレ有り。

 

 

 「黒白のコンチェルト」は、webで去年の年末から今年の年始にかけて投稿されていたものを大幅に増やしたものとなっている。ここまで分量が増えるとは予想していなかった。

 今作はキリトのNPCに対する感情の変化というのが非常に重要である。いままでNPCとは物と同等にしか感じていなかったが、あまりにも人間らしく動くキズメルと関わりを深めていくことによって、次第にNPCもまた人間なのだ、という考えに変化していく。これは後にボス攻略するときにNPCを使うとアスナが提案したことに対して反対したことともつながってくるし、また、アリシゼーション編の根幹とも密接にリンクしている。アリシゼーションでは、フラクトライトで作られた人工知能であってもそれを救うためには全力で戦うようになる。

 3層にしてPoH初登場。キリトとPoHの確執は思ったよりもずっと深かった。NPCすら人間だと感じるようになったキリトと、あくまでここは仮想空間の中なのだから人をいくら殺してもよいと考えるPoH。両者が相容れるはずもない。

 そして今作も前作のSAOPと同じく、キリトとアスナがいちゃついていた。SAO一巻のみだとわずか数週間のうちに引っ付いたことになりあまりにも付き合うのが早すぎると感じるが、SAOPを読んでいるとこれはこれでなぜ75層まで付き合うのにかかったのかが非常に謎である。もっとも、これから二人が対立していくことが今作で暗示されており、後の層で両者は意見の違いにより対立していくのかもしれない。

 SAOP三巻が発売されるのは一年後だろう。今から一年後が待ち遠しい。