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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 8巻 感想「真の関係、欺瞞の関係」

 このラノ一位。もっとも、本人は嫌がっているようだが。

 

 

 

 この作品で描きたいことは何か?あくまで友情なのだと私は思う。恋愛を超えて友情を構築できるか、それをとことんまで真剣に描いていきたいと感じる。だから、比企谷八幡のラブコメは間違っているのだ。

 今作、いろはが奉仕部に対して、生徒会長になるのが嫌だということで依頼を持ちかけてくる。奉仕部はそれを受諾する。雪乃は消極的にもその依頼を受けた。しかし、それは本当に不本意だったのだろうか。

 雪乃はいろはの依頼を達成しようと、自分が生徒会長になるために活動する。しかし、結衣と八幡はそれが最善策だとは思わずに、別の方法を模索する。その奥にあったものは、間違えなく雪乃がいなくなると奉仕部がなくなり、その関係が崩れると思ったことだ。そのために二人は別々に行動する。一方、雪乃は奉仕部という存在がなくなっても真の関係ならば問題ないと考えていた。しかし、結衣と八幡はそのことを理解してくれない。誰がいったい奉仕部をそんなに求めているのか。そして、八幡の目論見が成功する。結果、雪乃は生徒会長にはなれなかった。雪乃の目論見は2人には理解してもらえなかったのだ。3人の関係に亀裂が走る。それでも、居心地がいいから、欺瞞の関係を3人は続けていく。