とあるライトノベル読みの感想ブログ 

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お前をオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 9巻 感想

 次巻が最終巻だ。これ以上引き伸ばしても、うまくいかないと思うので英断だろう。

 

 

 

 

 

  8巻で小豆に告白され、その答えを主人公が出す。結果はイエスだった。好きでもない人間と付き合うラノベ作品は非常に珍しく、かなり衝撃の展開だった。女性作家らしさを見せたというべきか。

 小豆と付き合うことで得たしばしの幸福。付き合って、小豆に本気で惚れていくことになる。恋愛心理学で、恋愛とは自分のアイデンティティを相手に受け入れてもらうこと、という話があるが、それに見事に成功している。

 しかし、小豆は心が晴れない。なぜなら、桃が主人公のことを好きだと知ってしまったからだ。

 結局、小豆はクリスマスデートのときに逃げ出してしまう。恋愛と友情のジレンマに陥り、結局どちらも選べなくなってしまう。小豆の性格は一貫してブレてないと感じる。作者の自己投影が強いキャラなのではないだろうか。

 次巻で最終巻だ。桃が勝つと予想していたが、この展開で果たして本当に桃を主人公が選ぶのだろうか。いずれにせよ、選ばれなかったキャラにはきれいに散華してほしいと心の底から思う。