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冴えない彼女の育て方 6巻 感想 「作中作と作品との関係性」

次巻で終わりとあとがきに明示されてある。

間違いなく、冬からのアニメ化と同時に終わらせるつもりだ。

 

 

 今回は2回目の英梨々回だ。

 前巻2回目の詩羽の話だったので、最初から考えていたのだろう。

 いよいよマスターアップの段階に入った。しかし、英梨々の絵のみが完成していなかった。

 英梨々は自分の別荘に行って、ひたすら絵を描くことに集中し始めた。詩羽が恋人が別れる直前という冗談を口にする。事実、英梨々は連絡がだんだんと滞っていく。 最終日になってようやく完成するが、英梨々は熱を出しており、そのまま倒れこんで、絵を送信することができなかった。

 倫也は通常マスターアップを遂行させる側だ。英梨々がいる別荘へは別の人間がいけばいい。しかし、倫也は一人で別荘へと向かった。英梨々はそれほどまでに大切だった。8年間ずっと仲たがいしていた。しかし、そんな中でも英梨々は自分のものだという独占欲が存在していた。共依存関係に近いものを感じる。二人は真に仲直りをする。共依存的な関係性は残したまま。

 ゲームは完成したものの、100部しか作れず、伊織と行った勝負にはボロ負けする。それはそれでよかったと誰もが考えた。しかし、加藤は倫也が自分に何も言わずに英梨々の別荘に行ったことを許せなかった。加藤の初めての反抗が始まる。詩羽が言っていた恋人が別れるという話は英梨々のほうではなく、実は加藤との関係に使われていた話なのかもしれない。