ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 1巻 感想 「正統派ファンタジー小説がやってきた」
GA文庫大賞作品。ダンまちはもともとは小説家になろうの作品だったが、GA文庫大賞に送って賞をもらって出版した。
正統派ファンタジー小説と呼べるだろう。10年ぶりくらいにハイファンタジーに戻ってきたようだった。近年、ローファンタジーが流行っている中では、このような作品はなかなかに珍しい。
典型的なボーイミーツガールもの。それゆえに、もともと主人公から仲のいいヘスティアやエレナはそれ以上近づくことができない。この作品の場合、主人公がハーレムを宣言しているので、全員等しく愛することで帰結する可能性が高そうだが。
個人的には、想いによって成長の度合いが変化するというスキルが秀逸に感じた。これならば、レベル上げをしていることにはできるが、いきなり強くなったというイメージを抱かせることがない。外国人と仲良くなるためにその人の話す外国語を勉強するという話があるが、主人公も同じことをしているだけだ。
英雄になるということを主人公がどういう方法で示すのかが非常に楽しみだ。